生命保険に加入する前に1

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~する前に一覧><脱サラをする前に*リンクフリー 全頁無断転載禁止 2015年4月更新

生命保険加入する前に(1)

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 <第1講>

 私が20代の頃に買った一番高い商品は生命保険でした。しかし、当時の私はそのことを意識することは ありませんでした。実に、「意識した」というか「実感した」のは私自身が保険業界に身を投じた40才を越え てからです。そんな私自身の反省を込めて今 20代、30代の方が生命保険について関心を持つ、もしくは見 直すきっかけになればと思います。
 通常、一般の人が生命保険に入る最も多いケースは、「知り合いから紹介された」とか「職場に生保レデ ィが訪問してきた」などといった受身の姿勢です。このような契約のケースがほとんどです。そして、契約に 際しても、生命保険の内容についてそれほど真剣に考えることもなかったでしょう。私の場合は「知り合い の紹介」でした。そのときの私は単に月々に支払う保険料だけに関心を払っていたように記憶しています。
 たぶん、皆さんも現在、1ヶ月に15,000円前後支払っているのではないかと思います。1年で16万円から 18万円支 払っていることになります。これは、毎年パソコンを買い換えているのと同じです。パソコンを買う ときは 「どこが安いか?」 と真剣に考えますが、生命保険の商品を買うときには、あまり真剣に考えない人 がほとんどです。
 近年、生命保険の保険料が一昔前に比べて安くなってきていることをご存知の方は生命保険について関 心がある方です。しかし、私が 「若い頃、知らなかった」のと同じように全く関心のない方も多いでしょう。そ ういう方は無駄な保険料を支払っている可能性があります。そうした無駄な出費、無意味な出費をしないた めにも生命保険には関心を持つべきです。確かに、約款などには、細々と小さい文字で難しそうな内容の ことが書いてあります。しかし、そうした細かなことまで知らなくとも、大まかな要点だけを押さえるだけでも 賢い契約をすることができます。たったそれだけのことで保険料が安くなる可能性があります。中には、そ れさえも面倒くさいなどと思う人もいるかもしれません。ですが、生命保険は期間が長いのですから、その 支出の総額を考えたなら 面倒などと言ってもいられないはずです。是非とも、生命保険に関心を持ってほ しいと思います。

 まず、生命保険は大きく分けて

1.死んだとき、または後遺障害を負ったときに保険金が出る保険(死亡保険) と
2.ケガ・病気をしたときに入院費、通院費が出る保険(医療保険)

 があります。実は、20代の頃の私は生命保険に対する認識は「死んだときに保険金が出る」程度のもの でした。今思い返しますと、実に単純な発想なのですが、「死んだときに出るから生命保険」と思っていたの です。つまり、医療保険などは全く眼中にありませんでした。若いせいもあり病気などで入院するという発想 が全くなかったことが理由です。
 あとで詳しく説明しますが、生命保険はほとんどが「死亡保険」と「医療保険」を組み合わせたセットの形 になっています。理由は、セットのほうが客単価を高く設定できるからです。
 ここで保険の歴史を簡単に触れておきましょう。
 戦後長らく保険業界は国の規制に守られており、企業間の競争はほとんどありませんでした。そうした状 況が一変したのが、90年半ばに橋本内閣が行った「金融ビッグバン」のときです。これにより保険業界にも 一気に自由化の波が押し寄せ保険料の価格競争なども起き、現在に至っています。つまり、今の時代は消 費者が生命保険を選択するのに有利な状況になっています。特に、価格競争の面においては外資系企業 の参入が大きな要因でした。また、ITの発達も見逃せない要因です。
 このように、消費者にとって好ましい環境になったとしても、消費者がなんら行動を起こさないなら、以前と 全く変わらないことになってしまいます。そして、そうした消費者は思いのほか多いのが現実です。
 最近の生命保険会社のCMを思い浮かべてください。多くの企業が契約中の「保険内容を確認する」活 動を前面に押し出しています。これは、数年前に「保険金不払い」の不祥事が数多く指摘されたからです。「保険 金不払い」とは、本来は保険金を「支払う」べきなのに「支払っていなかった」ということです。この背景に は、契約者が保険の内容を正確に把握していなかったために「保険金が支払われることを知らず」に、「保 険金申請をしなかった」という側面もあります。この事実は、いかに契約者が保険内容について無関心であ るかの証です。保険料だけ納めて、その保険を利用していないのですから、これほど無意味なことはありま せん。ラーメンを注文して食べないのと同じです。
 実は、同じことが損害保険業界でも起きていました。行政に守られてきた保険業界の競争意識のなさを 示す例です。競争がないために、お客様の視点に立つ、という発想が欠けていました。
 本来あるべき保険会社の役割は、「保険に詳しくないお客様をサポート」することであるはずです。例え ば、契約者から申請などなくとも、保険会社のほうからこまめに接点を持ち、「保険金が支払われるべき」 事例が起きていないか確認する姿勢です。最近は、そうした姿勢で活動している生保会社が増えてきまし たが、そうした点も保険会社を決める際の判断材料にしたほうがよいでしょう。

第1講おわり

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